需要が高く私鉄との競合が激しい、関西エリアのアーバンネットワークには新車が数多く投入されました。(例外はありますが…) 北陸エリアも長年国鉄型の独壇場でありましたが、521系が投入され、現在は一部区間が第三セクターとなりましたが、大多数の列車で活躍しています。岡山地区は国鉄型がメインであるものの、岡山駅では快速マリンライナーで223系5000番台(5000系)を見ることができます。
一方で広島地区の広島シティネットワーク。広島は中国地方の中心となる都市でありながら、JRの車両面では冷遇が続き、「國鉄廣島」などと言われたりもしました。その広島シティネットワークで遂に新車の投入が決定、平成27年3月のダイヤ改正より運用を開始しました。
広島シティネットワークに新時代の訪れを告げる、227系のご紹介です。
■外 観
■外 観
225系や521系3次車から引き続き、吊り目な顔をしています。
先頭部にも転落防止幌が取り付けられていますが、周辺部と馴染むようにデザインされており、それほど違和感なく収まっています。
227系は広島東洋カープなど、広島らしさを象徴する赤色を基調とした色調となっています。
JR西日本の車両としては、ロゴ類が多い印象 |
227系にはRed Wingという愛称が付されており、先頭部の転落防止幌や側面などにロゴマークが貼り付けてあります。
愛称には、1.先頭部の転落防止幌が翼を広げたように見えること 2.新型車両が次世代の広島近郊の公共輸送を支える翼的な役割を担うことから、「未来へ羽ばたく赤い翼」を意味するレッドウィングとした という意味や思いがあるそうです。 (JR西日本公式HP ニュースリリースより)
私の個人的な感想ですが、スポーツ用品のロゴにありそうな印象です(笑)
JR西日本の車両では、長らく種別は幕・行先は3色LEDという構成が定番でしたが、遂に227系でフルカラーLEDの採用に踏み切ってきました。路線記号にも、もちろん対応しています。
…赤地に白のRって、これ楽t
ワンマン列車の場合、左側にある「ワンマン」表示が点灯します。
台車です。できたての車両なのでピカピカでした。
※車両所一般公開イベントにて、安全が確保された状態で撮影しています。
WTR246G台車 |
WDT63B台車 |
■車 内
車内も外観同様、赤色を基調としています。
JR西日本ではお馴染みな雰囲気の車内ですが、これを広島で見ると新鮮に感じます。
座席もお馴染みタイプです。深めの赤色を用いていて、JR西日本らしい落ち着いた雰囲気です。
補助座席も準備されています。これもJR西日本ではお馴染みの設備ですね。
時間帯によってはロックが掛かり、引き出して使用できなくなります。
車端部はロングシートです。画像では見えにくいですが、袖仕切りは大きいタイプとなっています。
こちらは優先席となるロングシートです。JR西日本の他地域でも見かける、深緑色にピクトグラムが散りばめられた共通のモケットです。
車いすスペースです。ヒーターや非常通報装置はありますが、固定ベルトは見当たりません。
妻窓もあり、開放感を感じられるスペースとなっています。
扉は半自動に対応したものです。ボタンも225系や321系と同様のものです。
車内LEDは千鳥配置のため、LEDの設置されている扉とされていない扉が交互に並びます。
車内LEDの拡大です。LCDではありませんが、何も案内が無い国鉄型ばかりだった広島地区では大きな進歩だと思います。521系と同じようなLEDですが、左側の号車部分が異なったフォントになっています。
最後に余談ですが、トップ編成に当たりました(笑)
JR西日本は車番をステッカーにはせず、最新型でもプレートを維持しています。
■行先表示器 (フルカラーLED)
・Y 普通 Local 呉 Kure 2
従来の車両では号車番号は左側にありましたが、227系は右側に移され「号車」は省略されています。
・Y 快速 Rapid Service 広 島 Hiroshima 3
・G 普通 Local 宮島口 Miyajimaguchi
イベントで見かけた珍しい行先です。側面は撮れなかったので、前面で…
・ 回 送 Not in Service 3
・s試 運 転 Test Run 2
●更新履歴
27.-4.25 : 公開。
27.10.20 : 台車・ワンマン表示・行先「試運転」を追加。
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