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2015/11/08

「パシフィックライナー」(宮崎交通担当便) 乗車記

パシフィックライナーは平成27年4月に運行開始した比較的新しい路線です。
この路線は1日に6往復あり、うち4便は宮交シティ・宮崎駅から途中の大分新川まで、うち2便は宮交シティ・宮崎駅から別府北浜まで運転します。大分発の便も同様の体系です。
私は宮交シティ10:19発、大分新川までの便に乗車しました。

乗車したバスは、 宮崎交通 宮崎200 か ・3 64


まずは、車内設備についてご案内します。

ご注意! >>>
パシフィックライナーは宮崎交通・大分交通・大分バス・亀の井バス・JR九州バスの5社共同運行です。各社によって車内設備は大きく異なりますので、ご注意ください。運行会社はハイウェイバスドットコムで確認できます。



宮崎交通担当便は4列シート車です。座席間隔は少し広めに設定されています。
大分交通と大分バス担当便については、3列シート車を充当しています。



宮崎交通の車両にはコンセントがついています。
宮崎~大分で約3時間半かかりますので、とてもありがたい設備です。




座席前ポケットに入っていたバスの案内と、休憩ポイントとなる道の駅北川はゆまの案内です。
休憩時間は10分と限られていますので、あらかじめ位置を把握できるのはいいですね。


待機画面のデザインがバスの模様で、かっこいいです。

最前部にある液晶モニターです。
座席にオーディオ設備はありませんので、DVD上映などは無くひたすら案内に徹します。



お手洗いです。この車両は、最後部を丸々使ってバスとしては破格の広さのトイレがあります。
洗面台横にはシートペーパーも完備。バスのトイレとしてはトップレベルではないでしょうか。



常時閉じていますが、カーテンを開けると外が見えます(笑)
先ほども書いた通り、最後部のスペースを使っているのでエンジンの音がよく聞こえる空間です。

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ここからは乗車記へ移っていきます。

宮交シティで乗車したのは私1人、宮崎駅で1人乗車してきました。
山形屋前からの乗車は無く、高速道路へと入って行きます。


東九州道は暫定2車線の対面通行区間がほとんどで、最高速度も70または80km/hと低めです。



JR九州バスとすれ違い。運転士さんどうしの挨拶は見ていて好きな光景です。


最後の乗車バス停である延岡ICで1人乗車し、このバスの乗客は3名で確定となりました。
延岡IC発車後、次は道の駅北川はゆまで休憩となります。



北川ICは無料区間内のため、一般車でも気軽に道の駅を利用できます。


道の駅北川はゆま


館内にはチョウザメが泳いでいる水槽が。



道の駅の駐車場でも抜かりなく撮影しておきます。



道の駅北川はゆまでは、高速バスに乗って来ました!と宣言するとコーヒーを割引してくれます。
大分まであと1時間以上ありますし、せっかくなので旅のお供に購入してきました。

10分間の休憩終了後、バスは再び大分へ向かいます。





大分宮河内ICで高速道路を降り、パークプレイス大分へ。下車はありませんでした。
一部の便はパークプレイス大分には停まりませんのでご注意ください。



次は大分フォーラス前です。大分駅へ行くならここで下車すると便利です。
私を含め、全ての乗客がここで下車しました。



パシフィックライナーの宣伝を纏ったバスは、終点の大分新川へと去って行きました。

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さて、乗車記でも触れた通り、このバスの乗客は私を含め3名という悲惨な状況でした。
私が乗車した便が月曜日の日中であるという点を勘案しても厳しい数字です。

宮崎~大分を公共交通機関で移動しようとなると、選択肢は高速バスor鉄道(JR)と限られます。
同じような時間帯の便で、少し比較してみましょう。 (平成27年11月8日 現在)

●高速バス 「パシフィックライナー」
宮崎駅 (10:30発) → 大分フォーラス前 (14:00着)
運賃 : (月~木曜 WEB割) 2,520円 / (金~日曜・祝日 WEB割) 3,150円

●JR 「特急にちりん10号」
宮崎 (10:31発) → 大分 (13:39着)
運賃 : (九州ネットきっぷ・指定席) 5,140円 *2枚きっぷの1枚あたりの値段も同じ

JRの日豊本線は単線区間があり、線形も良くないためかなりの好勝負となっています。
両者の大分へ到着する時間差は僅か20分ほどです。しかも、バスは休憩の10分込みでこの時間です。
それにも関わらず、パシフィックライナーの運賃は土日でもJRより約2000円安くなっています。

JRの利用状況は見ていないので分かりませんが、パシフィックライナーはJRに十分な対抗力を持っており、乗客が少ないからと言って廃止されるには惜しい路線だと思います。
宮崎~大分は需要としては低いことや、まだ若い路線であり、沿線住民に浸透していないという理由も考えられますが、宮崎と大分を結ぶ貴重な公共交通として生き延びて欲しいと思います。

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