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2014/08/01

305系、来年デビュー決定!

JR九州の筑肥線、福岡市営地下鉄空港線への乗り入れ用車両である305系が公式に発表されました。公式発表(プレスリリース)はこちらから。(PDF注意)

筑肥線はJR九州では唯一となる直流電化の路線で、今まで103系1500番台、303系と直流の4ドアロングシートの車両が投入されてきました。このように筑肥線は電化方式や地下鉄乗り入れの関係から鹿児島本線など交流区間とは違った車両が導入されてきました。
全国では唯一となった地下鉄に乗り入れる103系が走る路線でもありますが、この103系が地下鉄区間でしばしば故障しダイヤを乱すという事があり、そのような事情から新車の導入が急がれたものと考えられます。6両×6編成の新製ということで、まずは103系の6両編成を置き換える模様です。よって、筑前前原から西側のワンマン列車ではこれからも確実に103系を見ることができると思われます。

[一言メモ]103系1500番台には3両編成と6両編成の2パターンがあり、6両編成が優先的に地下鉄乗り入れの運用に入ります。筑前前原から西側ではワンマン列車も運転されており、こちらは3両編成が運用に入ります。機器の都合などもあり、6両固定の編成がワンマン運転を行うことはありません。

305系によって置き換え対象となる103系1500番台

公式発表から個人的に気になる部分をピックアップしてみようと思います。

1.車内LCDの採用

E233系7000番台の車内LCD

JR九州の車両ではキハ220形や一部の817系などにバス用のLCDを用いた例はありましたが、首都圏などで導入されているような本格的なLCDを用いた案内を採用するのは初となります。
プレスリリースのイメージを見る限りではE233系7000番台や大阪市営地下鉄30000系(御堂筋線)で採用されている三菱製を導入するのではないかと思われます。広告用画面は無さそうです。


2.半自動ドアに対応?

303系による3/4閉め切り

プレスリリースの車内イメージにボタンらしきものが見えるので、305系では半自動ドアが採用される可能性があります。ですが、外観のイメージにはそれらしきものは見当たりません。果たして半自動ドアに対応するのかしないのか…?
現状、JR九州の車両で半自動ドアに対応しているのはキハ31形のみです。しかし、2ドアということもあってか半自動扱いになっている場面を見たことはありません。
筑肥線は途中で単線の部分があり、列車の行き違いでしばらく停車するという場面があります。103系も303系も半自動ドアには対応せず、4つのドアのうち3つのドアを閉め切りとすることで車内温度を維持しています。(この機能は813系なども対応) これでもある程度の温度は保てますが、開きっぱなしとなるドア周辺の乗客は暑く(寒く)なったり、ぱっと見乗車できないと勘違いする可能性があったりと半自動ドアに比べるとどうしても短所が出てきます。その点、半自動ドアだときめ細かな対応が可能となります。
省エネの観点から見ても半自動ドアの採用は良い事だと思いますし、ぜひ半自動ドア対応であって欲しいです。


3.密閉式モーターを採用
機械的な面は疎いのでよくわかりませんが、とりあえず静かになるようです。また、103系と比べると50%もの消費電力量の削減となるようです。京浜東北線の209系にそんなシールが貼ってあったような気がします。
303系はK01とK02編成が日立製、K03編成が東洋製のIGBT-VVVF制御を採用しており、305系ではどの会社が採用されるのか注目です。個人的には東洋の音が好きなので東洋希望です(笑)

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●追記(2014.-9.11)
東芝から305系の駆動システム受注との公式発表がありました
東芝のPMSMといえば個人的には阪急1000系が思い浮かびますが、どんな音になるのでしょう?
また、現在は103系は小倉工場で、303系は市交通局の姪浜車両基地で検査していますが、305系も姪浜で検査かそれとも小倉で検査か、気が早いですがこの辺も気になるところです。
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4.車内
やはり、817系3000番台と同じような白基調の車内になるようです。(817系3000番台の紹介は、こちらも是非ご覧ください) 座席もほぼ同じように見えます。クッションも同じでなければ嬉しいです…
そんな座席ですが、肘掛けは大きく異なるようです。プレスリリースのイメージでは分かりにくいですが、大きめの板が取り付けられ、肘を置くスペースは無さそうに見えます。かといってE233系などのような形になるのかというと、これも違うように見えます。風は凌げそうです。


5.外観

817系3000番台

303系先頭

外観も817系3000番台と同じような白黒のデザインです。ライトが2個ずつの計4個になっていたり、連結の必要が無いため非常用扉が左側に配置されていたりと配置は結構異なります。
主張が激しかった303系と比べ、305系の「305」ロゴは少なめで817系と同じ「CT」(=Commuter Train)ロゴが中心です。正面の中心には星マークがありますが、これは何を意味するのか気になります。ななつ星に対して通勤用車両だからひとつ星…なんて事はないですよね?
JR九州の最近の車両は行先表示に馬鹿でかいバス用のLEDを採用し続けてきましたが、プレスリリースのイメージでは305系は一般的なサイズのLEDを採用するようです。願わくばフルカラーLEDだと見やすくていいと思います。


2002年の303系K03編成以来となる筑肥線・地下鉄空港線への新車ということで今からワクワクです。一方、103系1500番台は初の廃車が出てしまいます。これも時代の流れで仕方ないですが、103系には最後まで元気に走り続けてもらいたいと思います。

最後に、葬式鉄がこれから発生するかもしれませんが、撮影マナーは厳守するよう、お願い申し上げます。お世話になった車両なだけに、103系には平穏に引退して欲しいと切に願います。

ご覧いただきましてありがとうございました。

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